高2の頃なので記憶があやふやになってるが仕方がない。
最初はちょこちょこっと SE32768.BAS をいじくっていた。この頃は興味本位 と、不都合の軽い修正ぐらいしか出来ない。ちゃんとした改造を出来る状況で もなかったし。
文化祭の日。当初の計画どうり、FMTOWNS は美術室の中でバ レーボールゲームの開発。外では OK氏の MSXテトリス(エセテトリス)等が 人を呼んでたような気がするが、毎年同じようなことをやってたのでよく覚え ていない。そして事件が起きた! FD が吹っ飛んだのである!必死の回復作業 により、バラバラな状態でプログラムが読めるくらいにはなったのだが、ほと んど使える代物ではない。これによりバレーボール班のやる気が萎え、私が趣 味と実益を兼ねて本格的な改造に乗り出すことになった。
が、大して変わってない頃に、締切りが来たような気がするが、そんなもんは 知らん。
プロ研ジプシー事件。何時ものように物理第2を 3年の課外で追い出され、普 段退避している社会科教室も化学第一にも入れない。そこで美術室に出向く。 美術部の許可は取った。が!作業をしていると「やっぱり出てってください。 コンテストがあるので」畜生!俺たちだってあるんだよ!(心の叫び)
仕方がないので出る。廊下でやろうとも思ったが、私は病院に行った。<裏 切り者
「紹介のテープを送れ」と指示か来る。ソフトの説明を吹き込むのだ。紹介文 は当初私がふざけた物を考えたが、当然却下され(私もそれを出す気はなかっ た)、ロイト氏が書く。誰が読み上げるかはジャンケンで決めた。勿論ジャン ケンに弱い私に役が回ってくる。私は物理準備室の暗室に入り一人寂しく読み 上げる。ブラスバンドの音が聞こえる。「うるさいぞ!録れんじゃないか!」 さすがに下校時刻ぎりぎりになると静かになる。しかし、何度も自己リテイク をする。F井先生からゆっくり読むようにアドバイスされてやっと完成する。
審査員のバイトをしてる [R]氏が部室に来る。「いやぁ、怒られちゃったよ。」
あのテープは [R]氏が読んだと思われたのだ。「まったく、なんで TomOne な
んかに間違えられるんだろ」と実に心外な様子。「僕の声って、そんなに [R]
氏に似てますかねぇ」
#あんなに苦労して読んだのに間違えられるなんて……
[R]氏から電話がかかってくる。「今年はこんなのがあったよ」、とか。それ で凄いエディタがあったとか。で、色々と注文が来る。ここを直せとか。「カ チョキーンモードの名前を変えろ」とか。で、「15kHzモード」と名前を変え る。これは画面の水平周波数を変える機能。
次の [R]氏からの電話。
「この前のあれね、実は出来良くなかったんだよ」
#ホッ。
「あ、ウチの社長がねぇ。カチョキーンモードの名前気に入っちゃって
ねぇ」
「あの社長は気に入ってくれると思ってました」
「で、戻すよ」
「はいはい」
ソフコンの「その他各賞」の名前を決めているのはその社長さんである。あの、
変な名前のオンパーレードを付けた人である。しかし、この会社がどんな会社
なのか良く分からない。教えて。> [R]氏
他にも [R]氏が改造したところを聞いておく。もちろんプロ研の I's EDitor にも反映させるのだが、どこを改造したのか全部覚えていない。 [R]氏に聞 いてもほとんど覚えていないので、闇に葬り去られた機能が有るはずだ。
そんなもんだで、延々と送り続ける。これも [R]氏のコネのお蔭か?それと
も他の作品も締め切り過ぎて受け付けるのか?それは知らない。ただし、最終
審査の審査員は偉い肩書なだけあって、確信を突いた質問をしてくるらしいの
でちゃんと作ろう!
#しかし、現在はそのコンテストはない。
[R]氏からの電話。
「実に残念なことにね、入選しそうなんだよ」
「え〜っ!」
「何かうけがいいんだよね」
[R]氏からの電話。
「いやぁ、実に心外なんだけどね。グランプリ取っちゃったんだよ」
「え〜〜っ!!」
「それで、賞品が変わってねぇ。HR100」
「え〜〜〜っ!!!」
「賞金が 20万」
「え〜〜〜っ!!」
この日の「の音」の内容は決まった。
#「の音」:部活で廻しているノート。
念の為に書いておくが、グランプリが一番良い賞ではない。一番は「パソコン 大賞」。コンテストは 3部門あり、それぞれのトップがグランプリ。さらに上 が「パソコン大賞」なのだ。賞金は 100万円で、賞品にプリンタも付いた様な 気がする。
表彰式は東京に行ってするのかと思ってたら、校長室でするそうだ。ちょっと 残念。でも学校休まずにすんだ。
昼休み、早&速弁して校長室におもむく。ドアを開けて、硬直っ!! 紺の背広 の偉そうな人達が所狭しと並んでいる!「そんな所にいないで、早く入って来 なさい」恐る恐る入って行く。良く見ると TVカメラまであるではないか!
実際の授与とは別に、写真撮影の為の授与もやる。
無事、表彰式も終わり、画面撮影の為に HR をみんなは物理第2に持ってってる様だったが、
私は取材に答える。
「次の目標は部にすることですか?」
「いえ、もう部です」
読売新聞の記者らしい人:「アニメ補間機能があるとありますが」
「えっ?! そんなもの有りませんよ」
説明用紙を見ると確かに書いてある。後で [R]氏に確かめたら、説明文が他の
ソフトとごっそり入れ代わっていた。
撮影も終わりに近づき、掃除の為に人が入ってくる。
「えっ!プロ研の取材!? 嘘だろ!」
ふん!驚いたか!へっへ〜んだ。
その日はダッシュで帰り、6時半のローカルニュースを VHS標準で待ち構える。
#畜生!S-VHS にしときゃよかった。この私が VHS なんぞを買う筈が無い!!
一部失敗したものの、大体をビデオに収める。内容のアホさと恥ずかしさがな
かなか。
#そのニュースを、通っている病院の看護婦さんも見ていた。放送された時
#その病院はどんな様子だったのだろう。
2月18日(木)に写真付きで読売新聞地方欄に載る。いくら販売部数世界一の新 聞でも熊本ではマイナー。一体どれだけの人が読むんだろう?
でも、W上先生と M岡六段が読んでいた。これは M岡六段から聞いた話だが、
W上先生:「あぁ、新聞に TomOne君の顔が浮かんでくるなんて。TomOne君の事 考え過ぎて、とうとう頭がおかしくなったかと思った」
当時私は、英語で留年しかかり毎日指導を受けていた。でもねぇ……
M岡六段:「あれっ、おかしいなぁ。TomOneがこんな事出来るはずないしなぁ」
#…………なんだ、そんな風に思われてたのか。
ここに、その問題の読売新聞の記事を転載したいんだが、許可を取ってないの でしない。
Y代さんの持ってきた『螢雪時代』1993-4。グランプリ受賞が載っていた。私
もこの号だけは買った。しかしページ番号もなく、富士通の広告扱いの様だ。
これくらいの引用ならいいだろう。
#でも実際に読んだ人しか分からんかも。
顧問の F井K一先生に指導してもらいながら、なんか指導してもらったかぁ?俺たち。
東大に通っている先輩がいかにも螢雪って感じ。
下校時間をとっくに過ぎてるのも気づかず、気付いてて帰らなかったんだよな。B-p
TKU の『あの人この人』が、取材に来る。5分間位の番組。熊高の生徒 は結構出てるらしい。お姉さんとカメラマンが 2人で来た。この時は私と、部 長の F内が取材を受ける。絵描きの指導をした事になっているが、私は「こう してこうして」と指さしてただけだった。インタビューの後ろで K山が変な事 してたのもばっちり映ってた。
放送の次の日学校に来ると、みんなの様子が違う!! 何でも音楽番組の後だっ たらしく、けっこうな人が見てたのである。なかなか妙な気分だ。
自分では全くその気は無かったが、「エラそうだった」 との事だ。
終業式の日だったか、体育館でまた表彰式がある。緊張しながら壇上へ。
校長:「…………副賞として、賞金 20万円…」
「え〜〜〜〜〜!!!!」
体育館中が騒然となる。誇らしげな気持ちと、あまり騒がれて変な印象を持た
れては困るという気持ちがよぎる。が、次の瞬間そんな思いは吹っ飛び、体育
館は大爆笑の渦に包まれる!!
「FM ティーオーダブリュウエヌエス」
まぁ、縦書きなので仕方ない……か?
#この校長。予備校で数学とクラスの担任になりやがった。縁があるな。
『ソフトウェアコンテスト 入選作品集 3』(¥3000) が、届く。(ちなみ
に、売れても金は入ってこない。)さっそく見てみる。あっ
.BAS
がない。プログラム非公開にしたからな。
#私は公開したかったのだが、強い反対にあい非公開になった。
でも .TXT
にプログラムが入ってる。なんか間抜け。TomOne版
と [R]氏版のコンパイルした奴も入っていた。送った最終バージョンは入って
いない。残念。しかし、重大な問題が……
私:「あ〜っ!FFとかのグラフィックが入ってる〜!」
ロイト氏:「何かいけないの?(科白忘れた)」
「これ CDだよ」
「えっ!! HDだと思った!」
「まっ!これはチェックしなかった富
士通が悪いと〜〜」
無事解決(嘘)
「Oh!FMTOWNS 1994-4」にも、『ソフトウェアコンテスト 入選作品集 3』に収録されてる一つとして紹介記事が載った。
まだまだ、思い出せないエピソードが有るかもしれないが一応終わり。
#いやぁ、大学に来てみて、私の次の年にグランプリを取った人と同級生に
#なるとは思わなかったよ。