和葉「おそろいやん。どうせ平次としめし合わせてたんやろ」 蘭 B-p #if 蘭「そうよ」 和葉「な、なんやて!?やっぱり」 蘭「冗談よ」 和葉「ホンマか?なんや信用できへんなァ」 #else 蘭「そうだとしたらどうする?」 和葉「な、なんやて!?やっぱり」 蘭「冗談よ」 和葉「ホンマか?なんや信用できへんなァ」 #fi #上で蘭「冗談よ」と言わなかった場合。 蘭「私、前から平次君と付き合ってたの」 和葉青ざめる。 蘭「彼、上手いわよ」 和葉「!?」 和葉泣き始める。 和葉「う、う、ぅ、ひっく…」 蘭、髪を払いながら「あなたも…」 和葉「うわぁ〜〜ん!!」 和葉車から飛び出して行く。 蘭「ちょ、ちょっとぉ!」 和葉「うっうっう…」 和葉ちょうど帰ってきた平次にぶつかる。 平次「何や和葉、どないしたんや」 和葉「うっ…平次…」     蘭「彼、上手いわよ」 さっきの科白を思い出す。 #if 和葉「平次の馬鹿!!」 ぶつ。 #fi 走り去る和葉。 平次「何やアイツ」 蘭追って来た。 蘭「ちょ、ちょっと待ってよ」 平次「何や姉ちゃん。何かあったんか」 蘭「私がちょっと冗談言ったら真に受けちゃって…」 平次「冗談って、何言うたんや?」 蘭「そ、それは…」 平次「何言うたんか言ってみィ。でのうと分からんやんか」 蘭「私と平次君が付き合ってるって…」 平次「はァ?」 蘭「『彼、上手いわよ』って」赤くなって呟く。 平次「なんや、そんな事かい。和葉の奴もしょうがないやっちゃ…」 考え中。 平次「チョイ待てや!と言う事は…」 蘭「そうよ、和葉ちゃんは平次君の事が好きなの!」 平次青ざめる。 コナン「早く追いかけた方がいいんじゃねぇか」 平次「そ、そうやな…」 和葉が走り去った方を見るが、人の波で分からない。 平次「……」 和葉、公園の噴水の所で泣いてる。 #if 和葉に最初に会ったのが蘭 和葉「う、ひっく…」 蘭「あ、いたいたぁ。もう、探したのよぉ」 和葉振り向く。涙目。 蘭「あ…」 和葉「なんや、あばずれ。また自慢しに来たんか?」 蘭「あ、あばずれって…」(^^;; 和葉「高校生なのにヤりまくっとんのやろ!?あばずれやん!」
蘭「そ、そんな事大きな声で言わないでよ。それに、あれは嘘なんだから」
和葉「嘘?」 蘭「そう、二人の仲があんまり進展しないから、ちょっとからかっただけなの」
和葉「ホンマやろなァ?」 蘭「ホンマホンマァ」 和葉「なら証拠見せてみィ」 蘭「証拠?」 和葉「そや。二人が付き合っとらんつぅ証拠や!」 蘭「そんな事言われても…」 平次「なんやここにおったんか。探したで」 和葉「平次!?」 蘭「平次君」 平次「なんや二人いて。喧嘩などしとらんやったろなぁ」 和葉「しとらんよぉ。なんでアタシらが喧嘩せなあかんねん」 蘭“(--;; 嘘つき” 平次「姉ちゃん、あの事はもう話したか?」 蘭「話したけど、信じてくれないの」 和葉“なんや、やっぱり仲えェやん” 平次「ホンマ、しょうがないやっちゃのォ」 和葉「しょうがないって、アタシなんかしたん?」 平次「和葉!えんかげんにせェや!!」 和葉「ヒ!?」 平次「姉ちゃん。悪いけどよそ行っといてくれへんか。これは俺と和葉の問題や」
蘭「う、うん…」 平次「姉ちゃんから事情は聞いたで」 和葉「…」 平次「なんやしょうもない勘違いしとるそうやんか。」 和葉“しょうもなくない” 平次「おまえ、ホンマに俺ン事好きなんか?」 和葉「へ?」 平次「ホンマに俺ん事好きなんやら、どうして俺と姉ちゃんとの仲疑うねん」
和葉「………」ポカン 平次「黙っとらんとなんや言うてみィ」 和葉「……平次の口からそないな言葉が出るとは思わんかった…」 平次「そないな事はどうでもえェねん。早言わんかい」 和葉「す、好きやよ!!だから疑うねん!そないな事言うなら、平次はアタシの 事どない思うとるんや!?」 平次「俺か。俺は…分からへん」 ガク。 和葉「『分からへん』てあるか!!」 #case 1: 平次「今まで和葉をそういう風には見てこうへんかったからな。せやけどな、 和葉の事は誰よりも大事に思うとる。それだけは確かや」 和葉「……」ポカン。 和葉「それって、喜んでえェの?」 平次「それはオノレ次第や。他の女よりもポイント高いねんでェ、せやから和 葉に転ぶかも知れへん」 和葉「アタシ、アタシ!絶対平次を『好き』て言わせたるわ!!」 平次「あァ、待っとるで。ほな、行こか」 右腕を緩める。 和葉「うんS2」 和葉は腕を組んで上機嫌。 #case 1: end #case 2 平次「今まで和葉をそういう風には見てこうへんかったからな。俺は好きでも ない女からいきなり告白されて、『はい付き合います』とは言えへんのや」 和葉「……そ、それって……」 和葉の体がわなわなと震えだし、涙が溢れ、視界が白く狭まってくる。その様 子を見て、 平次「勘違いすんなや。俺はお前の事嫌い言うとる訳やあらへんで。ただ……」
和葉「もうえェ、もうえェわ。これ以上聞きとうない!」 平次和葉の体を抱きしめる。 和葉「な、何するねん!こないな事…早う離さんかい!!」 必死に振りほどこうとするが、しっかり押さえつけられてて振りほどけない。 平次「時間をくれ、和葉。そしたらちゃんと納得のいく答えを出すよって」
動きが止まる。 和葉「……答えって、何や?」 平次「そやから納得のいく答えや」 和葉「今聞かせて」 平次「何やて?」 和葉「今聞かせてェな」 平次「えェんか?」 和葉「?」 平次「今和葉の事を『好き』言うたかて、それは中途半端な気持ちや。それで もえェんか?」 和葉「……分かった。待っとるわ。なるべく早う聞かせてな」 平次「あァ。ほな、行こか」 右腕を緩める。 和葉「それは、答えを聞いてからや」 平次「そやな」 #case 2: end 公園を出る二人。陰で見ていた蘭とコナン。 蘭「これで、良かったのかしら?」 コナン「本人達が幸せそうだからいいんじゃない」 蘭「そう、そうよね。後は二人の問題よね」